美容師の働く時間の長さや練習について考える

最近ツイッターでふざけた事ばかり呟いていたらあそこのオーナーってやばいよねと最近よく言われる四宮です。

いつも子供に叩き起こされたり動物見て叫んだりしている訳ではないのであしからず。

それは置いといて真面目な所見せますね。

今回は美容師の働く時間について書きたいと思います。

過労死の記事がNET上で最近よく取り上げらてていますが、美容師の労働時間についても考えてみたいと思います。

とても悔やまれる内容ですし重いテーマなので書くか悩んだのですが、

ブラックとか精神的な事ではなく、

今回はそのことに対してでなくもう少し実際の美容師の働く時間の現状ってどうなの?

と仕組みなどから働く時間について書きたいと思います。

最近はサロンによって変わってきましたが、拘束時間が長いイメージがあるのが美容師。

(ここでは労働時間と言わずあえて拘束時間と言います。)

ただ過労死などのニュースは聞いたことはないのですが、

病気や体調を崩す方は少なくないと思います。

(ヘルニアや手荒れなども含めると。)

そんなこと変えなくて今のままで良いと思う方もいるかもしれませんが、

仕事を見直し少しでも労働に質が良くなることは良い事かなと。

そこの所をどうやったら良くなるのか考えてみたいと思います。

技術職と言う職種である為の時間がかかる難しさ


美容師ってなんで遅くまで働いてるの?って印象やイメージがありませんか?

あの時間って何をやっているんだろうと思った事はありませんか?

朝の時間や営業が終わった後も練習などで日々技術を練習したり指導しています。

ではどうしてそんなに時間がかかるの?と言いますと、

美容師は一般職と大きく違うのは技術職だと言う事です。

営業中の仕事で身につく事とは別に新たに新しい事をどんどん覚えていかなければなりません。

ある程度仕事が出来たらそこからは現場で覚えると言う訳にはいかないのです。

仕事とは別に技術を同時に身に付けていかなければならない


一般的な職種の側面を持つ反面、技術職としての技術習得をしなけらばならない。

しかも技術の多様化やメニューの多様化、世の中のヘアスタイルへのクオリティを求めるニーズの高まり、

スタイリストになり一通りの基礎技術を身に付けるだけでも、

サロンによってまちまちですが最低でも3年前後、早い所では2年、遅い所では7年前後かけるサロンもあります。

正直その基礎を覚えただけではまだまだ仕事として足りません。

仕事としてスタートに立った位でむしろ基礎を覚えスタイリストになってからの方が技術を磨く事や覚えることは尽きません。

といった具合に技術職と言った業種柄、技術を身に付けるまで相当の努力と時間がかかるのです。

その為朝早かったり遅い時間まで練習しているんですね。

技術に対して努力の時間だけでなく努力の質を追求していかないと労働時間は変わらない


なので職種的にどうしても時間がかかってしまいます。

ただその現状に満足していては駄目だと思います。それは社会的にも一般職である以上労働時間という面で考えなくてはいけないと言う事です。

ただ練習の時間を減らせば良いと言うものでもありません。

僕が考えるに、

  • 効率を見直し質の高い練習で技術習得までの時間を短縮する

  • そもそも技術の幅が広がりスタイリストまでの教育内容が多すぎるから、内容を精査する

  • 時間がかかることをマイナスにとらえず、短期間でスタイリストにならず長い目で教育に時間と年月をかける

  • 営業中での空いた時間や練習時間を確保し、朝夜以外の時間を有効利用する

などを考えています。

今までの考えだとこういった意見に対して反対の方もいると思います。

ただこういった業界の常識に対して柔軟に見直さないといつまでも変わりません。

業界的に、練習時間と労働時間が曖昧でグレーな所がありますが、練習時間は労働に入らないというのが一般的です。

僕も強制でなく自主的な練習であれば労働ではないと思います。

練習が強制などであれば話は変わってきますが、自主練習はあくまで個人次第です。

ただその練習を見る側の立場は労働だと思います。

質の高い練習=スタイリストまでの時間の短縮


現状に満足してはいつまでも変わっていきません。

なので僕自身練習や教育の質の高さにこだわっています。

ただ練習に対して時間で努力する事や姿勢は仕事に対してもとても大切な事です。

練習時間で評価するのではなく、その時間や努力によって技術をどれだけクオリティ高く早く身に付けられるか。

教える側も練習する側も評価の基準にする事が大切だと思います。

そもそも覚える事や技術の幅が広すぎるのでは?


今回は他の視点からも考えてみます。

そもそも技術の幅が広すぎるのでは?と言う考えです。

最近の美容師は昔と比べカットのクオリティやヘアカラーの幅、薬剤の種類など技術の幅がどんどん広がっています。

そもそも幅広く全て覚えるから時間がかかるのではないかと。

例えばデビューまでの技術を見直したり、スパやヘアカラーを分業制にしたり、

方法は様々ですが、メインに打ち出していくヘアスタイルのデザインを広げすぎないのも明確にするという方法もあります。

単純に女性のお客様のみとか、フェミニン系のヘアスタイルを中心にお客様を付けていくなど。

なんでもやれるようにするとターゲットも不明確ですし。

技術の幅を精査して狭めることを強みにするのもありなのかなと。

その分何かのスタイルに特化していくのもスタイリストまでの期間を早められると思います。

そもそも早くスタイリストにならないといけないの?


そもそもスタイリストって早くならないといけないんですかね?

僕が教育する時に確認するのがいつまでにどんなデザインを作る美容師になりたいか?

どうしてその時期にデビューしたいのかです。

早くスタイリストになりたい理由って沢山あると思うんですが、

  • カットが好きで早く切れるようになりたい
  • スタイリストになって収入を上げたい
  • 何となく早い方が良いと思うから

など色々な理由があると思います。

僕が思うに中途半端で1人前になるのが一番よくないと思うんですよね。

早くデビューしようと思うから早く技術を身に付けようとする。それによって質が下がることもあると思います。

それなら時間をかけデビューするのもありかなと。

ただお店的には早くデビューしてお客様が付いた方が利益に繋がります。

なのでサロンの教育方針などもありますし一概には言えません。

ただプレデビューなどでお客様を付けながらスタイリストに向けてカリキュラムを作ったり、

収入の問題があるならプレデビューの時点から還元したり方法は様々ですし。

生活が苦しくなければ時間をかけてしっかりと支持されてお客様が付く美容師の方が良いかなと。

まあ簡単に言うなと思われると思いますがw


最終的に厳しさの先にそれに見合う報酬や未来や生活が保障されていなければ厳しい意味がない。


厳しい事は悪い事だとは思いません。

しっかりとした厳しい環境や規律から学ぶ事は沢山あります。

ただそこに根拠とそれでしっかりと何かが身にあればの話です。

厳しい=美容師として高いスキルが身につく

ではなく、

厳しい事から学べる物が沢山ある教育=美容師として高いスキル

ただ厳しいだけで中身がなければ意味がありません。

厳しいから良いと言うものでもない。むしろ厳しさが効率を下げていたら考えものです。

厳しさが良い悪いではなくそこから何を学べるかですよね。

そして何より厳しい先に将来性や生活の安定がしっかりと繋がっているかが重要だと思ってます。

僕はこの業界は競争も激しいし、様々なスキルを求められる職業だと思ってます。

だから努力をし技術や知識や接客など身につけないと成り立たない。

だけどその厳しさを身に付けても生活や将来の安定に身に付かなければ無駄な努力に終わってしまいます。

夢だけでは自分は良いかもしれませんが家族や子供には関係ありません。

だから一人前にするだけでなく、その厳しさの先をしっかりと作る大切さ。

じゃないと何のために頑張ってるのかわからないですよね。

その為には時間と努力と、何より質の高い教育が大切だと思ってます。

質の高い教育は効率を良くし、今の仕事の労働時間や練習の短縮になり、

スタイリストまでの技術習得を早め、それに見合う報酬や将来に財産に残します。

今回のまとめ


 

労働の質を上げ人材育成で優秀な働き手を増やし、

業界的にもこれから優秀な人材を確保していくには必要な事だと考えています。

過労死についても今まで大丈夫だったからではなく、起こるかもしれないと思うくらい謙虚にとらえ、

労働の質を良くすることが大切だと思います。

そもそも今回の件も過労死になると思って会社も働かせるとは思ってないですから。

今まで大丈夫だからとか、俺はそれで頑張ったでは解決しません。

今の仕組みの囚われず効率や質を見直すことが大切なのでは思います。