こんにちはTHEORDERの四宮です。こんな感じにいつも毛の事ばかり考えている人です。
それはさて置きまして、
ブログやSNSをしていて多いのが美容師さんのヘアカラーの質問の問い合わせです。
やはりこれだけヘアカラーの発信をしていると普段困ったことや疑問など様々な質問を頂きます。
(時間があれば返せるのですが、忙しかったりすぐ流れてしまうのでその時はすいません・・・)
コメントだったりDMだったりと日頃ヘアカラーで頂くのですが、
そんな美容師さん向けに質問を紹介して回答していくQ&Aコーナーを始めたいと思います。
(今回ご質問頂いた方の許可は取ってブログの記事にしております。)
少しでもヘアカラーで困って検索している方の為になったらなと思います。
ブリーチして色を入れようとしたら毛先が思ったように染まらなかった。
今回いただいたご質問がこちらです。
ブリーチしてから鮮やかなヘアカラーやグラデーション人されたい方は最近多いですよね。
ブリーチのヘアカラーが急に増えて今まで以上にヘアカラーの技術を求められるようになりました。
しかしシャンプーしたらさっきまで染まっていたはずの毛先が思ったよりも染まらなかった・・・
なんて経験をされた美容師さんはほぼあると思います。
(こういったマニュアルでは対応できないようなケースはヘアカラーをしていてよくある事なんですね。)
今回はそんなケースでのヘアカラーの対処を説明していきたいと思います。
毛先に色が入らない場合に考えられるケースとは?
では今回のケースを考えていきましょう。
ポイントとなるのはこの部分です。
- ブリーチ後のオンカラーをウェットの状態で塗布した
- ブリーチをした後のオンカラーだった
- ムラシャンなどで抜けにくいようにシャンプーもした
- しっかりとアルカリ除去もされていてオンカラーの色の入りを調整していた
DMでもお伝えいただいた薬剤はTHEORDERでも使っている薬剤なのですが、
熱にも強くこの薬剤選定でしたらかなり濃いめに染まる染料の濃さですので、
暖色系とはいえ被せた色が薄かったという事は考えられないと思います。
ブリーチオンカラーなどのアルカリ除去もしっかりしているし、
シャンプーまで退色しにくいものを使って洗っています。
施術の工程ではそこまで気になる所は見当たらないのですが、
ここで少し気になるのは髪をウェットで塗布している所です。
髪の状態や仕上がりの色によって髪の水分量を調整する
ヘアカラーを塗布する時に髪をドライかウェットにするかで色の入りは変わってきます。
ではどんな変化が起こるのでしょうか。
- ウェット時では水分量によってカラー剤が薄まる
- ウェットにすることでオキシの働きが弱まり明るくなりにくくなる
等の変化が起きます。
基本的にはブラウン系のヘアカラーやナチュラルな明るさや暗めのヘアカラーでしたらそこまで変化は感じません。
ですがブリーチオンカラーや急激な色味の変化、ダメージなどで塗り分けが必要な場合などはウェットでない方がいいケースがあります。
ですのでウェットで塗布は若干今回のケースだと薄まって島たことが考えられます。
髪のダメージレベルはどれくらいだったのか?
そして更に原因として気になるのは髪の状態です。
- 元々どれくらいの髪のダメージだったのか?
- なにが原因でダメージがあったのか、熱なのか、薬剤なのか?
- 毛先がテロンテロンといった質感になっていた
この文で気になったのがこの毛先がテロンテロンとなっていた状態の所です。
髪はダメージすることによって髪の質感が変わってくるのですが、
この状態ですとポーラス毛と言う髪の中が無くなっている状態が考えられます。
しかし髪質によってはこのポーラス毛が分かりにくい場合があります。
どうやってこの状態を見極めるかと言うと、
- ウェットとドライの状態の差を見る。軟化したような柔らかさ
- 手触りを見てざらざらとキューティクルが剥離している
- 光に透かした時にやたらキラキラして透けている
などの方法でポーラス毛を見極めます。
この髪質はまだブリーチしても大丈夫なのか?何でダメージしているのか?
その髪質の状態を見極める事は綺麗なヘアカラーをする事に繋がります。
髪の素材は痛ませないのが一番ベスト。ただそういったケースでも染めたい場合は?
ここまで髪がダメージしてしまうとヘアカラー自体の染まりが予測できないようになってしまいます。
なのでダメージをさせないのがベストなのですが、
それでも染めたいお客様や染めなくてはいけないケースなどはどうしたらいいのでしょう。
僕がこういったケースで対処する場合ですと、
- ヘアカラーの色自体を綺麗に染まりやすい物に提案する
- 処理剤などで髪の中を補強し染まる土台を作って無理やり染める
- 濃いめに選定してシャンプー退色するのを見通して染める
- マニキュアや塩基性などダメージしていても染まる染料にして色味を合わせる
- カットなどでその毛先を切る提案をしていく
等の方法が考えられます。
なので予想が出来ない髪の状態なのでチェックを細かくしながら色の入りを見て調整し、
素材が始めから染まりにくいと分かれば、内側でストランドテストなどであらかじめチェックをし、
万全の状態からヘアカラーし染め直しが無いようにするのも時間のないサロンワークで確実な仕事をするうえで重要です。
今回のケースですとカラー剤では色が定着しないので、
マニキュアや塩基性カラーなどで色を合わせるか、
寒色系などのダメージしていても染まりやすい色を提案するか、 カットなどで素材を整えていくのが良いかと思います。
トリートメントなどもここまで来てしまうと中々効かなくなってしまうので、
素材を痛ませないのが一番重要ですね。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
またご質問者などに許可を得ながらこういったご質問がありましたらブログにしていきたいと思います。
(あまり人気が無かったら辞めるかもですw)
何か質問などがある方はDMやSNSのコメントにて受付しております。
皆様のご質問お待ちしております。