こんにちはTHEORDERの四宮です。
今回は今までになかった新しい染料を使ったレインボー染料を使ったgoldwellのpurepigment(ピュアピグメント)を紹介していきます。
このピュアピグメントはフジフィルムと花王が共同開発したレインボー染料を使ったカラー剤になります。
このレインボー染料、今までに出せなかった色味やヘアカラー表現や更なる透明感ある色味が体験ができ、
これからのヘアカラーに大きな変化をもたらすと言われ注目されています。
今回はこのレインボー染料とはどういった物で今までのヘアカラーとの違いやどんなことが出来るのか紹介していきます。
そもそもレインボー染料ってどんな物?
まずはレインボー染料はどういった物なのかを説明していきます。
こちらフジフィルムさんのHPにもどんな染料なのか解説されています。
先程軽く触れましたがこの染料は花王とフジフィルムが共同開発した新しい染料の名称です。
この染料を使用したカラー剤はゴールドウィルのピュアピグメントのみになります。
ではレインボー染料のポイントを説明していきます。
- 写真技術で培った染料技術が使われている
- 今までのカラー剤では表現できない色味が出せる(さらに鮮やかな色味など)
- 分子レベルで染まり方を調整されていて髪の表面の内側に染まる様にされている(光に当たると色が変わる為レインボー染料という名前がついている)モーフィング技術
- 今までのカラー剤よりも色持ちも良く地肌などに染まりにくい
といった革新的な染料になっています。ヘアカラー剤の染料は新しい物が出るという事はほとんどなく、
今の市場にあるものはカラー剤の開発者が既存の染料を調合し、トレンドに合わせた新しいヘアカラーの色を作っています。
その為染料自体が新しく開発される事は凄い事なんですね。
既に海外では販売され話題になっており、日本でも逆輸入といった形で今年の秋に発売が予定されています。
(薬事法の関係で日本では新成分を使用する場合審査が厳しい為、逆輸入や販売時期に差がある。)
この染料でも注目する染め方としてモーフィングと言った技術があります。
髪の外側に染める事で色が光によって変わる事とは?
光で色が変わるヘアカラーモーフィングとは?
今度はこのモーフィングを説明していきます。
髪の中心に染まる今までのヘアカラー剤(酸化染毛剤)と違いレインボー染料は髪のキューティクルの内側に染まります。
これによって光が当たった時に内側に染めた色味と外側に染まったレインボー染料が重なり、
色が変化するという染まり方をモーフィングと言います。
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それにより髪の外側と内側を別々に染める事が可能になりました。
このモーフィングを使う事で、
- 髪の外側に染まる事で今までにない透明感のあるヘアカラーに
- 通常の酸化染毛剤と染める事で色持ちが良くなる。
- 通常の酸化染毛剤と染める事で内側の色味と外側の色味が光によって色味が変わって見える(モーフィング)
- 光に透けていない場合は中心に染まった酸化染毛剤の色味が強く出る
- 光が当たった場合は外側のレインボー染料と内側の酸化染毛剤の色味が重なり色が変わる
色が髪の中でも違う場所に染まる事で、混ざらず2色の色が髪の中に染まる事になります。
この分子レベルで染まりを調整した部分はフジフィルムのHPに詳しく記載してあります。
フジフィルムさんのHPにも記載してありますが、
「発色性はもちろん、身体に付けるものですから安全性が求められます。
その中で『髪用の染料として必要な特性を持つもの』を絞り込んでいきました。
有望な染料を絞り込んだ上で、花王さんの長年の毛髪研究の知見も取り入れ、分子構造を変えながら機能を追加し、新しい染料を開発していきました。最終的には1000種類くらいの染料を検討したんですね」
サラッと「分子構造を変える」とおっしゃいましたが、そんなに簡単にできるものなんですか?
「簡単にできるわけではないんですが、それこそが富士フイルムの技術力といえると思います。
『分子をこういう構造にすると、こんな色になる、こんな機能を持たせられる』というのは、富士フイルムが得意とする分野なんです」
と言った分子レベルで染料の染まる位置を調整できるのがフジフィルムさんの技術力で可能になりました。
実際に染めてみた毛束も次回以降紹介していきますが色に深みと立体感が生まれ、
今までにないヘアカラー表現が可能になったのです。
染まる場所違う性質上極端な使い方ですと酸化染毛剤だと補色の関係で濁ってしまう色の組み合わせも染める事ができます。
(中心をアッシュに、外側をレインボー染料でオレンジなど。)
色をかけ算として組み合わせヘアカラーを染める事ができ、それによって今迄には出せない様なヘアカラーを染める事ができます。
レインボー染料自体が今までにないカラーの色味を表現できるだけでなく、今までの酸化染毛剤との組み合わせでも色々な色味が表現できます。
カラー展開は7種類。
では実際の製品を説明してきます。
pure yellow ピュアイエロー
pure orange ピュアオレンジ
pure red ピュアレッド
pure violet ピュアヴァイオレット
cool violet クールヴァイオレット
Pearl blue パールブルー
matte Green マットグリーン
の7色になっています。
海外ではピンクなど他の色味も展開していますが、
最初日本で発売されるのはこのラインナップだそうです。(ピンクは発売までに追加される場合もあるかもしれません)価格はまだ未定との事です。
全色相の色味がラインナップされており、どの色相の色も表現できるようになっています。
ブラウンやグレーなど色味以外のラインナップは展開されていません。
今迄染める事が難しい鮮やかな色味を表現できるのがこのカラー剤の強みなのでブラウンなどは展開していないのだと思います。
ブラウンなど深みのある色味は酸化染毛剤と併用すればダル系の色味は表現できます。
モーフィング以外にもこのレインボー染料は今までにできなかった多くの事を可能にしてくれます。
今度はこのピュアピグメントで可能になる事を説明していきます。
ピュアピグメントのレインボー染料で可能になる事
では実際にこのピュアピグメントのレインボー染料を使ってどの様な事ができるのかポイントをまとめます。
- 今迄には表現できなかった色味がヘアカラーで出せる
- 光に当たった時に色が変わるモーフィング
- 外側染まる為更なる透明感のあるヘアカラー
- 13レベルの明るくしながら今までも明るく鮮やかなが染める事ができる
- 海外ではブリーチとの併用で色味を入れながらブリーチできる
- ヘアカラーの色持ちが良くなる
- 退色の仕方が移り変わる様に綺麗に楽しめる
- 既存の酸化染毛剤の彩度調整が更に鮮やかに
- トナー薬剤の彩度や色味の幅が広がる
と言った事が可能になります。
この内容は美容室での施術や滞在時間、ビジネスまで変える可能性があります。
モーフィング以外にもその特性上今までのカラー剤とは違った使い方も可能になります。
一般の方々では今までは表現が難しかった色味がヘアカラーで出せるようになるので、
発売後はインスタなどで新しい色味を見かけたり今後ヘアカラーは大きく変わる事でしょう。
海外ではブリーチ自体に色味を付けた商品が発売されたりと今までの想像もつかないようなカラー剤が登場するかもしれません。
海外のインスタの#purepigmentで調べると様々な使い方やヘアカラーが出てきます。
すでに発売されてから時間が経っていますので様々な使い方やヘアカラーが登場しています。
(海外の美容師さんの技術を見ている方でも日本にはないカラー剤なども多く登場した経験があると思います。)
全く新しい薬剤の為使い方を色々と検証していますので、
今後ブログやyoutubeで色々な使い方も紹介していきます。
今回のまとめ。発売は2021秋頃
今後レインボー染料により一般の方々はヘアカラーが更にカラフルに今迄表現が難しい色味も楽しめる様になります。
美容師目線ではデザインやテクニックなどの幅が大きく広がり、
デザイン表現だけでなく時短やプロセスなども大きく変わる可能性を秘めています。
今後もブログやyoutubeにてこのピュアピグメントを使ったヘアカラーや解説をしていきます。
実際の使い方やポイントなど、今までのカラー剤と違う部分を説明していく予定です。
レインボー染料を使ったカラー剤ピュアピグメントの発売は2021年の秋頃を予定しており、
ゴールドウィルを日本で取り扱っているディーラーはGAMOのみになりますので、気になる方はお問合せ下さい。
これからこのレインボー染料を使ってどんなヘアカラーが登場するか楽しみです。
良かったら参考にしてみて下さい。