こんにちはTHEORDERの四宮です。
今回はレインボー染料を使ったカラー剤ピュアピグメントの色味や種類を説明していきます。
日本で2021秋に発売予定のフジフィルムと花王の共同開発されわ話題のカラー染料です。
前回のブログやyoutubeではレインボー染料とはそもそもどんなカラー剤なのかを説明していきました。
今迄に表現する事が難しいと言われたヘアカラーが表現できる事で注目されています。
今回はそのレインボー染料を使ったヘアカラー剤、ピュアピグメントを紹介していきます。
レインボー染料を説明したブログはこちら
レインボー染料を説明したyoutubeはこちら
ピュアピグメントのカラーラインナップ
日本で発売されるピュアピグメントは7色展開です。ではその種類を説明していきます。
- pure yellow ピュアイエロー
- pure orange ピュアオレンジ
- pure red ピュアレッド
- pure violet ピュアヴァイオレット
- cool violet クールヴァイオレット
- Pearl blue パールブルー
- matte Green マットグリーン
この7色になっています。
海外ではピンクなど他の色味も展開していますが、最初日本で発売されるのはこのラインナップだそうです。
全色相の色味がラインナップされており、どの色相の色も表現できるようになっています。
ブラウンやグレーなど色味以外のラインナップは展開されていません。
今迄染める事が難しい鮮やかな色味を表現できるのがこのカラー剤の強みなのでブラウンなどは展開していないのだと思います。
ブラウンなど深みのある色味は酸化染毛剤と併用すればダル系の色味は表現できます。
ピュアピグメントの使い方
ピュアピグメントは色味の他にトリートメントのクリームが展開されています。
日本での使い方は薬事法の関係によりこちらにミックスをして使用していきます。
海外での主な使われ方では酸化染毛剤にミックスして使用されています。
実際の使い方としては、
剤に対してピュアピグメントを最大10%ミックスと言ったシンプルな使い方になっています。(それ以上の使用は彩度や色味の変化はほぼ無し。)
色を鮮やかに出したい場合は10%使用し、彩度を落としたり色味を薄くする場合は使用量を減らし5%以下します。
(今時点での検証では色味の濃さを10%から0,5%の20段階での使用になりそうです。)
実際の薬剤は今感じに液体の染料になっています。
単品だけでなく色味をミックスし様々な色を絵の具の様に作る事も可能です。
剤としてはスポイトになってる容器から垂らす様に入れます。
細かい分量を入れやすい仕様になっています。かなり鮮やかになっておりこの様な感じです。
容量としては50ミリが入っており、
日本での価格などはまだ未定との事です。
一度の使用量がそこまで多くないので、
使用する色味によって3人〜10人分と言った量になりそうです。
実際のピュアピグメントの色味を検証
では毛束を使い実際にそれぞれの色味を検証していきます。
使用する毛束は黒毛束にブリーチをして16明度までリフトした物を使用します。
今回の検証ではピュアピグメントを5%ミックスした物と10%ミックスした物をこちらの明るさの毛束に塗布していきます。
放置時間は20分で実際の色味を見ていきます。
参考数値
オキシ3%
カチオン系
ノンアルカリクリア
ピュアピグメント使用量 5% と10%にて検証
色は各色味にて
塗布している状態はこの様にかなり鮮やかです。
今回は単品での色を検証していますが、これ以外の色味を作りたい場合にはピュアピグメントをミックスして色を作る事も可能です。
その他には酸化染毛剤と重ねて塗布する場合などには酸化染毛剤とレインボー染料が重なった時の色味を計算し表現などもします。
カラー剤で髪の中心をブラウンを染め外側をレインボー染料でアッシュなどと言った感じの計算です。
(光が当たった時に外側の色と内側の色が重なり色が変わる為にレインボー染料と言う名前になっています)
前回のブログで紹介しましたがレインボー染料はモーフィングと言う髪の中で色が混ざらず重なる様に染まるメカニズムを使い、
光が当たった時に色が変わるように染まるのでこのような染まり方が可能になります。
実際の染まり上がり
では検証結果を見ていきましょう。
- pure yellow ピュアイエロー Y
- pure orange ピュアオレンジ O
- pure red ピュアレッド R
- pure violet ピュアヴァイオレット PV
- cool violet クールヴァイオレット CV
- Pearl blue パールブルー B
- matte Green マットグリーン M
と言う表記になっています。
こちらはピュアピグメントを5%使用した染まり上がりになります。
使用量は5%と少なくても発色はかなり鮮やかに染まります。色の構成的にもベーシックかつシンプルになっています。
次は10%使用の検証結果です。10%ではかなり発色しているのが分かります。レインボー染料と言ってもただ全色が鮮やかになっている訳ではなく色味が調整されています。
各色味を一つずつ説明してします。
pure yellow ピュアイエロー
黄味は感じるがヴィヴィット過ぎないまろやかなゴールド。明度が上がると更に蛍光色になる。単品で使用するよりもオレンジやレッドの色味調整や質感調整など薄い色味を活かした使い方が予想される。
pure orange ピュアオレンジ
少し赤味寄りのオレンジ。鮮やかに染まるが明度は暗く見えない。まろやかでピンクオレンジなどにも使える為トレンドにもあっている。。
pure red ピュアレッド
全色の中でダントツの彩度。他の色味よりも彩度が高い為ミックスの比率調整の必要がありそう。
色味がシンプルに赤。単品で使用するよりはミックスの方が多そう。
pure violet ピュアヴァイオレット
赤味寄りのヴァイオレット。鮮やかさもあるが深さもある為明度も落ちて見える。アンダーの黄ばみを抑えながら暖色にしたりカラー剤の彩度をさらに増す使い方や補色迄使える。
cool violet クールヴァイオレット
寒色よりのヴァイオレット。アンダーの黄味を抑える寒色として少量のミックスから紫を鮮やかに染める事まで幅広く使える。
補色としての紫はカラー選定でも良く使用されるため、どの選定でも使用できミックスがしやすい。紫特有の明度が暗く見える部分は通常のカラー剤と同じ感覚。
Pearl blue パールブルー
全色の中で一番明度が下がって見える。少量でもかなりの発色をするので使用量を調整する必要があるのと、青味は鮮やかと言うよりもネイビーの様に深みがある色味。ブルー系のヘアカラーは鮮やかな色味が多い為レインボー染料では明度の調整や深みを出す使い方、青系のヘアカラーにモーフィングでの色変化を付ける使い方など。
matte Green マットグリーン
一番使い方を色々と考えされられる色味。鮮やか過ぎないマットやカーキと言った印象。(鮮やかさだけなら塩基性の方が鮮やか)ミックスで質感調整やグレージュ感などを出すサポート的な印象。寒色にとりあえずミックスと言った万能さもある。
全体の色味の感想とポイントとしては、
- 全体的にかなり鮮やかな色味
- 色味の彩度や濃さなどは色味によって差がある(暖色の赤やオレンジなどはかなり高彩度だがマットなどはオリーブなど深みがある色味。)
- 使用量によって鮮やかさがかなり変わる。(高明度になると0.5%単位での調整が好ましい想定)
- 光にすかした時の透明感や色味の見え方が確かに違う。ただ光によって色が変わるのが色に深みがあり綺麗
と言った感想を受けました。
シンプルに色味は鮮やかであり、
色相によって全て鮮やかなと言うよりは色相それぞれに特徴がある調整をされている印象です。
寒色は深みがあり鮮やかと言うよりグレーに寄せてある印象であり、
アルカリカラーと併用する場合にどうかけ算され色味が見えるのか使い方が色々とできそうです。
ブルーヴァイオレットなどはメインの色味の補色として使われるかなと思います。
暖色はシンプルに鮮やかなヘアカラーと言った印象です。
かなりの高彩度でカラー剤や塩基性などどはまた違った鮮やかさに感じます。
今迄に出せない色味や彩度が表現できるのは確かにと思いました。
今回のまとめ
今回はレインボー染料を配合した新しいカラー剤ピュアピグメントの使い方を紹介していきました。
色味はシンプルに構成されており、色さえ把握しておけば酸化染毛剤との併用の際に色の調整がしやすそうです。
ただレインボー染料はまだまだ使い方など今までにない理論や使用方法になり、これからの検証によって基礎の使い方を模索している薬剤です。
シンプルに使う事も出来ますが応用で色々な事が出来る奥が深いカラー剤です。使い方など色々と参考にして頂けたらと思います。
今後検証していく内容としては、
- ブリーチ剤との発色
- 残留に対してのアプローチ
- 実際に染めた実例
等を紹介していく予定です。
様々な使い方ができるこのレインボー染料ことピュアピグメントですが、
他にも色々な検証をしているのでブログやyoutubeにて紹介していきます。
良かったら参考にしてみて下さい。