こんにちはTHEORDERの四宮です。
季節も夏真っ盛りですが今年も秋に向けてこのコーナーがやってきました。
年々トレンドと言うものがないのがトレンドと言われるように季節の変わり目だけでなく絶え間なく新しいヘアカラーや流行の移り変わりが早いのが今のヘアカラーです。
SNS上でもふとした1つの投稿のヘアカラーがトレンドを作ったりします。
(同じヘアスタイルの写真を色々な方がもってくるという事が最近は多くなりました。1人の美容師さんが流行りを作る時もある位。)
そんな中トレンドが薄れていってもヘアカラーの新色から始まるトレンドもあります。
(新しいカラー剤でしか出せないデザインや色と言うのもありますし。)
少しづつ変わっている美容室のヘアカラー剤、そんな部分にピックアップして紹介していくこのコーナー。
今回はその中でも2019秋冬オルディーブの新色が実際に染めて検証していきます。
2019秋冬新色ミルボンのCHIC LINE(シックライン)のシックラベージュとシックブルーラベージュ
いつも好きで様々なカラー剤を検証して綺麗な色をもっと作れないかなという気持ちで検証してます。
(単純にヘアカラーが好きで綺麗な色がもっと出したいだけです。)
最近はシーズンカラーで新色が発売されると言うよりも新しくリニューアルされ全種類が新色になったり新しい成分のカラー剤が出たりと少し発売のタイミングやされ方も変わってきました。
ファッションと一緒でトレンドが無いのがトレンドの通り、季節の変わり目だけでなく流行りも変わるのとバリエーションも豊富な為特定の色が流行ると言うよりも様々なファッションテイストの傾向で人気色が違い多種多様です。
そして今回検証するのが、
今回発売されるオルディーブの新色は大人の女性向けの上品な色味で作られています。
働かれている女性や綺麗目なファッションの方にオススメです。
今回発売されるのはこの2色です。
- シックラベージュ
- シックブルーラベージュ
シーズンカラー定番の2色展開です。ラベンダーベースのアッシュで構成された色味は青紫がメインとなっています。
この系統の色味は多く発売されオルディーブでも過去にマーメイドラインやセンシュアルラインと言ったラインで発売され人気の色味ですね。逆に今までとの色の違いが気になります。
色味としては日本人の髪質多い赤味を抑えながらも黄味を抑えたアッシュ系に仕上げてくれる色味です。
実際に染めてどんな色なのか検証してみる
では実際に毛束で色出しをして検証していきます。発売前のサンプルを頂きましたので、
毎回言いますが実際に染めて色出しをしてみないとどんな色になるかリアルに分かりません。
僕自身使ったことが薬剤ををいきなり実際に使う訳ではなくこの様に検証して良い物を見定めています。
ナチュラルな色味なら予想しやすいしある程度良いんですけどね。
(THEORDERはハイトーンのお客様が多いので通常のカラー剤の使い方以外が多いので検証しないと新しい薬剤は怖いんですね。)
今回は8LVの2色を実際に明るさが違う毛束に染めて色出しをしていきます。
検証はこの様に明るさの違う毛束を実際に染めてどんな色になるかを検証していきます。
放置時間は20分のオキシ3%で検証していきます。
染まり上がりを見てみよう
仕上がりはこんな感じになりました。
青紫に綺麗に発色しています。14LVの毛束は綺麗なグレージュに染まってくれています。
アイロンでの熱テストした後でも色味はしっかり残っていました。
今度はシックラベージュです。こちらは少しラベンダーの紫が強い色味になっています。
感じた印象としては、
- 結構色味が深く濃いめの印象
- 秋冬らしく深みのある色味。色がそこまで暗く見えないけどグレージュがしっかり表現されている。
- ラベンダー系の色だけどそこまで色味が紫過ぎない
- ブリーチをしっかりしないとそこまで紫にならない。どちらかとグレーの印象
- 深いのでハイライトやグラデーションにはしっかりとクリアコントロールしないと暗くなりすぎる
- ブリーチしていない髪には色味をしっかりと表現できそう
今までのラベンダーよりも色味の鮮やかさが調整されている感じです。ハイライト部分などブリーチしている部分と言うよりも、
ブリーチをしていない地毛の部分やブリーチカラー以外に活躍しそうです。(ブリーチ部分での発色はこれから研究して色味の表現の幅を見ていきます。とりあえずは普通にベースに使うのが使いやすいかと。)
ラベンダー系の色味はハイトーンの髪だと紫になりますので、ハイライトが入っている髪には塗り分けや色味の調整が必要です。
アッシュは色味だけでなく毛先の沈み込みや熱体制など色持ちの部分も色の良し悪しに繋がります。そこのテストは更に必要かと。
ブリーチをせずにどこまで透明感や色味を表現できるかも重要なポイントです。アディクシーカラーも使用しているのですが、サファイヤやコバルトブルーよりも透明感がありつつも色味しっかりと言った印象で、
ただ色味の彩度を求めるのならばアディクシーの寒色、透明感を求めるならこの2色と言った感じです。アッシュは濃すぎると黒ずんで見えますからこれ位の彩度は使いやすいかと。
色味の濃さを求めるならコントロールカラーなどが必要でしょう。
実際にシックラインのラベージュで人体の髪に染めてみた感想
検証も終わったので人体の髪でも染めてみました。
ビフォーの状態としては、10レベルの明るさに16LVの明るさのハイライトが入っている状態です。
ハイライトがラベンダーになりすぎないように補色としてヘルシーシナモンをミックスしてあります。
(薬剤選定9ヘルシーシナモン、9シックラベージュ1;2 3%ALL)
ハイトーンやハイライトなどのデザインが多い今のトレンドではこのように補色を使用するかハイライトの間塗りでブリーチで髪が明るくなった部分に攻めた選定をしない薬剤の使い方が多くなりそうです。
(勿論グレーやラベンダーの彩度が高い色味に染める場合は別です。)
このようなブリーチをしていない部分に対して地毛の赤味をしっかりと抑える薬剤はこの様な使い方がメインです。
様々な髪質で染めてみてまたブログ茶インスタにアップしていきます。
動画でもインスタにアップしていますので良かったら。
今回のまとめ
2019秋冬も様々な新色と共に大型のリニューアルなどカラー剤も変わります。
ブリーチのデザインやバレイアージュなど明るい部分があるヘアカラーに対して相性が良く今求められる色味を出しながら残留色素をコントロールしやすいカラー剤が求められます。
ブリーチテクニックは今変化して見直されている時期ですがカラー剤は調合などで対応していて、
今のデザインに合わせて使いやすい物はまだ少ないと感じています。そもそも茶色や黒髪を染める事を基本に日本のカラー剤は作られていますから。
(やはり日本人の赤味を抑えながら明度がそこまで明るくないブリーチ部分を綺麗に染める事が出来る事が求められます。後はブリーチへのダメージ対策が出来ているか。)
これからはブリーチ毛に対しての薬剤なども新色で登場してきますしまたカラー剤事情ももう少し変わるのかなと。
何度も書いているのですが調合すればいいんですがそれが難しいし出来る人も限られてしまいますから。そういうカラー剤が欲しいというニーズもあるかと。
調合で対応すれば良いのですが、塗り分けが簡単になる事でできるデザインや技術も変わりますので秋冬の新色が楽しみです。
最近はお客様の求める色のレベルが上がりそれに対して薬剤をどう使いこなすかが求められます。
プレックス系の処理剤も一通り各メーカーさん揃い、ブリーチ剤も各メーカーさん6%しか使えない日本で優秀なブリーチも多く登場しています。
良かったら参考にしてみて下さい。