スタッフに対して成果主義か平等を目指した美容室であるのか

こんにちはTHEORDERの四宮です。

テレビは朝の教育テレビから夜までもっぱらNHKばかりです。

うさぎのモフィを超え真似までしてフルアカペラで歌えます。モフィ子育てしてないと分からんか・・・

それはさて置きまして、

今回は真面目に経営やこれからの美容室のお話です。

経済学で考えるスタッフに対して成果主義か平等を目指した美容室であるのか。

経済学って言うとちょっと難しそうに聞こえますがブログでは噛み砕いて書いていこうと思います。

せんじつNHKで見ていた好きな番組、

芸人で有名な又吉さんがやっている経済学の番組です。

サロンでスタッフ教育を考えたうえで美容師をやっていく過程で、

今の時代は技術や接客などの美容師の勉強だけでは教育不足だと思っています。

(一般教養も必要だしニュースや様々な文学を学んで知識や考えの幅を広げるのはとても重要。)

狭い視野や美容師だから勉強しなくていいではなく、幅広く一般の方の目線や社会に興味を持つことが仕事に活きると思ってます。

ただ難しい本や勉強はやはり個人差で苦手でとっつきにくいと得意不得意ができてしまいます。

この番組は経済学がとても分かりやすくい美容室を経営していて仕事にも活かせる事が多いのでいつも見ています。

(今のマタヨシ国のシリーズ結構美容室活かせますよ。)

こういった番組をきっかけで本を読んで勉強したりもありますし。

今回はそんなオイコノミアで出ていたテーマの、(市場を考える)

を見て美容室でも同じ事が言えるのではないかと思いブログに書いていきたいと思います。

経済学って美容師さんからしたら専門学校なので大学の難しい学問のイメージありますよね。

僕自身も経済学っていうものをお店を経営するまではニュースで見たり軽く本を読んだりと詳しく勉強してこなかったんですが、

サロンを経営する以上スタッフの人生かかってますから感覚でやってはいけないし経営には経営の勉強が必要ですから、

値段やサロンの仕組みを決める良い知識になります。

なるべく分かりやすく噛み砕いて書いていきますので。

どう色々な知識をより良いサロンにしていく糧にしていくか。

読んでいる方も自分のサロンではどういった体制になっているか当てはめて読んで頂ければなと思います。

サロンの方針を成果主義かそれとも平等を目指すか


先週のオイコノミアで言っていたのが、

経済システムを考え市場を自由競争にするか平等になるよう市場を考えるかです。

このオイコノミアでもこの二つを想定してリンゴを通貨に見立て、

実際に国民がどのように行動するかを検証しています。

今回市場の変化を比較したのが、

  • 「自由に交換」

  • 「平等に分配」

この2つです。国民に利益を平等に分配するか自由競争の成果主義にするか。

一見平等の方が良さそうな気もしますが・・・実際はどうなったか再放送などで確認してもらうと分かりやすいかなと。

それによってどう経済が回っていくかを実験していましたが、

一見美容室と何も関係ないじゃん?

と思う方もいらっしゃると思いますが、

これはサロンでの経営方針や利益をどういった形で分配するかと同じ事が言えます。

実際には利益以外にも待遇など色々な物で分配するか美容室で様々だと思います。

利益から産まれる物が給与だけでなく教育だったり待遇だったり保証だったりします。

だから経営方針と利益をどういった形で分配したりしていくかは働くスタッフにはとても重要な事なんですね。

世の中の経済にも同じ事が言えます。

次にこのそれぞれのケースをそれぞれ例を使って美容院に置き換え書いていきましょう。

美容室の利益を平等に分配するとどうなるか


とあるA美容院ではみんなに平等を経営方針に重きを置いています。

みんなで出した利益はなるべく平等にし、そうする事で格差をなくし安心して仕事ができるようにしています。

利益が出たらみんなに平等に分配し助け合いながら仕事している感じですね。

A君B君(よし今日もお客様を綺麗にする為にカットを頑張ろう!!)

A君(あれ?C君全然暇そうにしているけど仕事大丈夫かな?)

A君達(まあ僕たちは僕たちで頑張って仕事しよう!!)

彼らは一生懸命仕事し、待ちに待った月に一回の給料日です。

A君B君(よし頑張ったな今月も!!)

しかし渡された給料はA君B君C君みんな一緒。

平等を経営方針に置いているA美容室は全員一緒の給料です。

むしろC君がサボればサボるほど全体の支給額は下がっていきます。いわゆる社会主義ってやつですね。ちょっと大まかな例えかもしれませんが。

オイコノミアではこの結果をこういった感想を述べています。

やっぱり平等に配ろうとするとどうしてもサボる人が。
頑張ってももらえる量一緒やしってことでサボっていって全体的の収穫が減ってで一人一人も分配される量が減ってしまうということですよね。
そうなんですよね。
そこで起こる問題の1つというのはやっぱり労働意欲の低下ですね。
そうですね。
こういう問題っていうのは働くことについても言えますよね。
だから人によってはこの仕事をしたい人とそうでないっていう人がいるかもしれない。
まあやりたくない仕事を強制させられるとちょっとやる気がなくなってしまう。

http://o.x0.com/m/474101 より引用

頑張っても報酬が一緒なら頑張っても頑張らなくても結果が変わらないし、

頑張らない人がいたら全体の収益が落ちてしまうので逆に1人に対しての報酬は減ってしまいます。

実際はそんな頑張らない人ばかりではないですし、そもそも仕事のやりがいは人それぞれ。

恵まれてある程度待遇や給料が保証されると頑張ってもそこまで変わらないのであれば仕事への意欲も低下してしまいます。

実際の現場ではこんな簡単には片づけられないとは思いますが、

これを分かりやすく美容室に置き換えると、

  • 売り上げやお客様の入客数など結果が出せる人と出せない人でも、出せない人も安心して仕事と生活が保障される

  • 利益を平等に分けると、スタイリストだけでなく売り上げがあげられないアシスタントなどにも教育や待遇が良くできる
  • 成果をあげれる人からしたら不平等に感じるかもしれない
  • 報酬による労働意欲からの競争が無くなる

言い方が不謹慎かもしれませんが頑張った人からしたら損です。自分で上げた利益が他の人に分配されるわけですから。
言い方を乱暴にすればできる人が成績の悪い人を支えているともいえます。ただそれで助かる人もいます。

でも社会で言うとセーフティーネットや生活保護などが税金を使った保障に当たります。

どんな人も平等に義務教育を受けれたりもしますし。

これも美容院や会社が社会の縮図の様に、利益をどういった形で分配するかに当たります。

平等や保証があるから誰かが苦労している時に誰かの頑張りで支えられる。

メリットもありデメリットある平等。

平等とは聞こえがいいですが、これを見る限りただ平等にするだけでは良い職場とスタッフの為とは言えなそうです。

サロンを自由競争の成果主義にした場合


では今度はもう一つの自由主義を見ていきましょう。オイコノミアでは自由主義による経済の変化を実験しています。

ここでは少し自由競争から少し視点を変え成果主義と言う例えで比較していきます。

分かりやすく本当に極端な乱暴な例えで言いますね。性格悪いとか思わないで下さいね。

B美容室では売り上げ成果主義です。結果を出せばそのまま給料に反映されます。

その為頑張ったら頑張っただけ報酬が高くなります。

極端なケースですがそういった環境の美容室はどうなるでしょう?

成果を上げられない人は報酬が少なく勉強や講習に使うお金もありません。

接客を勉強しろよ言われ良いお店に行きなさいと言われてもそんな贅沢もできる訳もなく、

服装にお金をかけたくても工夫をしてお洒落をしたりします。

その逆に成果をあげられている人はその報酬を元に様々な物を見たり体験をします。

待遇もよくなり休暇が増えれば旅行に行って様々な体験から学び仕事に活かします。

旅行先で上質な接客を受けたので仕事に取り入れたり、上質なお客様とも会話が合います。

勉強にも力を入れ技術の勉強や良い道具をそろえメニューを充実させお客様満足を高めます。

結果的に成果があげられる人は選択肢が広がり競争に勝つという事です。

オイコノミアでは自由競争に比較なので、最初から富が多い人がその富を使い市場に勝つという結果になっていました。

これがいわゆる格差と言うものです。富が富を生みますから、ある程度最初の時点で結果が決まっているという事ですね。

だからそういうのはやっぱり実社会で言うとたまたま豊かな家に生まれたかどうかとか運で与えられた資源とか才能で異なるスキルだというふうな…にも考えられますよね。
そうですね。
難しいですよね。
子供の頃やっぱり考えたことがあるんですけど生まれた瞬間お金持ちの人って世界に何人もいるわけじゃないですか。
僕たちがどんだけ努力してたとえ夢をつかんだとしてもそこには到底及ばないっていうことはもう生まれた時にある程度決まってしまってるっていう場合もあってそれはまあもちろん幸せとかそういうものとは関係ない部分ですけどね。
関係ない部分なんですけどそういうことは多々あってで頑張っても変わらんし何で自分だけこういう状況やねんっていうネガティブなパワーがたまるとう〜ん頑張らないだけじゃなくてじゃあちょっと道を外れないとこのままの運命に乗っかってたら何も自分はジャンプできないと。
ちょっとちゃうことやろうっていうのが例えば極端な犯罪行為に走ったり。
そうですね。
無謀な挑戦になってしまったりってことがあるから何かもう少し…。

本当に乱暴に極端な例えで書きましたが、

書いた自分でもちょっとと思いましたが自由競争にも色々と問題がありそうです。

これを美容室で置き換えてみると、

  • 成果をあげられる才能や環境があれば報酬は高くなるが、そうでない人は中々チャンスに結び付くのが難しい
  • 結果を出せる人だけに報酬を与えてしまうと結果を出せない人は落ちこぼれになってしまう
  • ここで言う資源や富は、元々のお客様や売り上げにも例えられる。お客様に入りやすい人とお客様に入りにくい人、フリーの数など。
  • 頑張るにも成果があるから選択肢が広がり更に成果に繋がる
  • 競争が産まれやる気に繋がり頑張ろうと努力する
  • 競争により足の引っ張り合いも起きるかも知れない

この様に経済学では富がある人に利益は集中しやすく市場に強くなります。

努力するにも勉強する本や講習や環境は大切です。努力だけでなく努力の質が大切です。

認めたくはないですが努力だけではなんともならない事もあるかもしれません。

(僕は気持ちと努力があればと思ってしまう人間なので。)

実際の現実はここまで極端ではなく色々なケースがありますし、成り上がりって言う一代で富を築く人もいます。しかしそれはまれなケースですよね。

ここまで極端な経営をされているサロンは少ないかもしれませんが、

成果主義は頑張った人に富が集中します。日本以上にアメリカの格差とかも今大きく問題になっていますよね。

平等では成果をあげられる人からしたら自分の頑張りが誰かに奪われてしまうという考えにもなるかもしれません。

どうして成果だせなかったり諦めて頑張らない人に足を引っ張られなくてはいけないのか?と考える人もいるでしょう。

しかし頑張っていてもチャンスや富が少ない人は結果が出にくく、経済学的には努力だけではどうにもなりません。

単純に競争に勝てない人は生き残れませんから美容室で言ったら倒産や個人で言ったら廃業です。無情ですが競争とはそう言う物です。

これも自由競争だからと言って良いとはいえなそうですね。

結果的に2つをバランスよくする事が大事だと思う


では結果的にどっちも駄目ではないか?という事になります。

しかし現代の社会では経済がうまく回るようにバランスを見ながら調整がされています。

分かりやすい例えでは社会保障などがそうです。怪我をして働けない方や病気の方には労災や生活保護などもありますよね。

教育の部分でも義務教育は平等に受ける権利があります。これは裕福さには関係ない保証です。

ではこの例えを美容室に置き換えていきましょう。

  • 利益を元に成果に関係なくスタッフみんなの教育を充実させる
  • 売り上げが無くても保証などチャンスを作る
  • 怪我をして売り上げを上げれないスタッフを周りが支える

他にも色々な形かあります。

サロンの利益をどう言った形で運営しスタッフの働きやすさや満足、教育や投資に回して行くかはサロンの経営者の考えです。

自由競争と平等のメリットとデメリットとバランスを考える。

経済も時代共に変化し生活も変わりますからこう言った保証や国の財務の使い方もその時その時で変わります。完璧な社会はありませんから、答えがない物だしメリットやデメリットなどは絶対あるものです。

極端な話誰かが得をしたり誰かが損をするのは平等でも自由競争でも同じなので不満は消えないと言う事です。

経営だけで言ったらお客様が満足しサロンとしても1番成果が出せる経営が社会的にも良い事ですが、それによって産まれるデメリットや不満にも目を向ける事は大切です。

今回のまとめ

今回僕がこの番組を見て感じた事は、環境と言う物は感覚ではなく勉強しスタッフと時代に合わせメリットとデメリットを考え成果をどうサロンを運営していくか考える重要性。

そして平等と自由競争の両方の悪い部分にも目を向けて見るべきだと。

良い環境を作る為には経営者だけでなくスタッフも勉強し無知では駄目だと思いました。

だって努力や根性論で成功したら誰でも上手くいきますから。努力を成果に繋げる環境が重要です。

それがスタッフの将来の為かなと。

この自由競争に例えられる成果主義は貧富の差を産みました。美容室では成果を上げられる人は良い報酬を貰え、悪い部分では保証が無ければ成果を上げれない人は淘汰されていきます。リスクや悪い部分を見ず良い部分を見るだけなのは危険です。

平等でも同じ事が言えます。報酬や保証があれば良い美容室とは言えません。頑張った評価を分配しなければ成果を上げる優秀な人材は成果主義に流れます。

理想だけで絵に描いた餅を目指すのではなく、悪い部分に目を向けて物事を考える事も大切です。

どちらも先を考えて経営していかなければいけないのと美容師が働きやすい環境を臨機応変に時代に合わせる経営。

働くスタッフも無知では無くしっかりと知識を持ち環境や職場を考える。

当たり前の事ですが技術だけでなくサロンの環境常に良くする事がお客様の為になるのかなと思います。