先日書いたバリアージュのヘアカラーが結構読まれていたので、
今回もまた前回と違ったバレイアージュのヘアカラーを紹介したいと思います。
バリアージュ?バレイアージュ?色々な言い方がありますが、
板のような道具を使ってハイライトを入れたり、
刷毛を使って自然な境目のハイライトの事です。
スパチュラを使ったヘアカラーは普段から営業で使う事が多いのですが、
ナチュラルなグラデーションカラーだけでなく、様々な使い方ができるんですね。
①お客様のビフォー
今回はこちらのメンズのお客様のデザインカラーです。
まずは写真の様に根元が伸びた所をブリーチでホワイトブリーチにしていきます。
ホワイトブリーチ系のヘアカラーは、
継続的に染められる方も多いので、
そのメンテナンスをする事も重要なヘアカラーです。
むしろこのホワイトブリーチをし続ける技術の方が重要だったりします。
他にも難しい狀態からホワイトブリーチに持っていく工程も同じ位重要です。
簡単な狀態からホワイトブリーチにするのは難しくないですから。
ではお客様のヘアカラーに戻ります。
根元は二回ブリーチし、毛先は一回残っている色をとっていきます。
ホワイトブリーチのリタッチは難しい技術ですが、はみ出さない様に丁寧に塗っていきます。
この綺麗にブリーチした土台があってこそのオンカラーです。
②スパチュラを使ってカラフルにオンカラー
綺麗にブリーチをした後はここから色を入れていきます。
今回はイルミナカラーのトワイライトを中心にマニキュアなど4色のヘアカラーをデザインしていきます。
まずは根元をはみ出ない様に塗布していきます。
ハケを数種類使い分けて塗布する髪の狀態や色に合わせて変えています。
この様な感じにスパチュラを使いバランスを見ながら色を塗っていきます。
ホント絵を描く様に色彩のバランスを見ながらマニキュアとカラー剤を計算していきます。
横に来る色によって色の見え方が全然変わってきますから、
配色のバランスは大切です。
スパチュラの四方向を使い様々な色を重ねていきます。
今回のデザインのポイントを説明していきます。
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派手な色にはベールをかぶせるように隣の色を計算して浮きすぎないようにする
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同一色相でデザインのまとまりを作る
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色によっての明度の見え方を計算しながら薬剤選定をする
今回はマニキュアのイエローやオレンジなどを使っています。
強い色は一歩間違えると派手になりすぎて統一感を崩します。
なのでその色が浮かないように周りの色を考えてあげるんですね。
一見4色も使うと複雑で難しいイメージですが、配色の法則や色彩を頭の中で整理すると
③お客様のアフター
では仕上がりを見ていきましょう。
こんな感じにカラフルなヘアカラーに仕上がりました。
ポイントで入れる色の分量を計算しながら仕上げました。
コンテストなどでカラフルなヘアカラーは多いのですが、
営業でも2色3色をデザインする事は多いです。
そういった時に型にハマった無難なヘアカラーになりがちですが、
色の配色を少し工夫するだけでぐっとデザインの幅が広がります。
パーソナルの似合わせを考えながら、ただ派手なヘアではなくその人に馴染んでいるヘアカラーにする。
そのやりすぎないデザインがポイントかと思います。
良かったら参考にしてみて下さいね。