相変わらずブリーチが大好きな四宮です。
ブリーチを使ったヘアカラーのブログばかりなので、
たまには変わったケースのヘアカラーを書いていきたいと思います。
今回は、
この緑色のマニックパニックが入った状態から綺麗にカラーチェンジしたいと思います。
普段から特殊なヘアカラーやブリーチなどを繰り返したヘアカラーも多いですが、
こういった特殊なヘアカラーなどの修正や、その後のカラーチェンジなども多く行っています。
美容師さんでもどうしよう?と言った難しい特殊なケースも対応しています。
基本四宮はなんでもやりますw
では今回はそんな緑のヘアカラーから綺麗なヘアカラーへチェンジする工程を書いていきたいと思います。
読んでいてくださっている方も自分が染める立場で考えながら読むと面白いと思います。
①マニキュア系とカラー剤では色の染まりが違う
では今回のポイントを説明していきます。
-
色がカラー剤ではなくマニックパニック
-
真ん中は緑に染まっていない
-
毛先はブリーチを3回以上繰り返している状態
などがあげられます。
簡単に言うとメチャ難いwと言う事です。
方法としては様々な施術がありますが、
今回は毛先のダメージの状態を踏まえブリーチはこれ以上危険なので使わず、
ヘアカラーのみで修正していきたいと思います。
髪の素材が壊れては色が綺麗に見えないですからね。
ここでのポイントは、
-
マニックパニックの緑によって染まりがどう変わるか?
が1番のポイントです。てかこれ一択です。
専門的な事を言うとアンダーがイエローではなく緑によっている状態で色を重ねるとどう言った変化が起きるかという事です。
しかしこれは外国人の方の髪を染める場合はこのアンダーの色が日本人とは違いますから、
北欧の方など地毛がマット系の方を染める時にも役に立つ知識です。
なのでこの緑を活かして綺麗染めたいと思います。
この正解はアフターで説明していきます。
②ビフォーの髪の状態
ではビフォーの状態を見ていきます。
根元が4cmほど伸びていて、中間の黄色い所はブリーチを一回ほどした所と、
緑の所はブリーチを3回ほど繰り返した履歴になります。
ちなみにマニックパニックはセルフカラーです。
まずはカウンセリングにて要望を決めていきます。
-
青が抜けて緑になったからそれを直したい
-
根元の黒はそのまま伸ばしていきたい
などが今回のご要望です。
ここから僕が提案したのは、ヴァイオレットアッシュ系のヘアカラーです。
まずここでこの状態から難しいカラーを考えていきます。
-
緑の補色にあたる赤系のヘアカラー
-
髪のダメージがあるので緑を取るようなブリーチなど
-
真ん中の黄色い部分を黒部分をどう馴染ませるか
等があげられます。
黒の地毛と黄色い所と緑の所をどう馴染ませていくかも重要です。
皆さんはどういった色に仕上げますか?
③仕上がりのアフター
では仕上がりを見ていきましょう。
毛先はヴァイオレット系でヘアカラーし緑を活かしながらアッシュヴァイオレットに仕上げました。
色が混ざる特性を生かした色味から、中間はヴァイオレットに仕上げました。
今回に仕上がりのポイントは、
-
中間の黄色は色を無理に合わせすヴァイオレットからヴァイオレットアッシュのグラデーションに仕上げた
-
色持ちを考え暗めの明度で仕上げ黒の部分と馴染ませた。
-
紫系のヘアカラーで黒と馴染みやすい色味を選択した。
等がポイントです。
要望の中で色味のチョイスと明るさを調整して選ぶのがポイントです。
無理に色を合わせるのが難しいなら逆に色を合わせないでデザインで活かせば楽ですよね。
なので色が違う場合は無理に合わせずそれを活かす提案もしています。
黒髪と馴染ませるために黄色の部分は6LVのヴァイオレットに。
カラー剤は全てイルミナカラーを使いました。
これは、
- ダメージに左右されず色味を入れたかったから
- 塗り分けが難しいムラのある緑の毛先を灰色味が多いイルミナで馴染ませたかった
などが理由です。
明るいビフォーからでは無駄に彩度が出すぎてしまうので、
イルミナカラーは彩度が出すぎず仕上がりが綺麗に奇抜になりすぎません。
レシピはあえて書きませんが、気になる方は気軽に質問してください。
④今回のまとめ
今回は特殊なケースのヘアカラーを説明していきました。
僕のブログではブリーチしたホワイトアッシュ系の色の印象が強いですが、
サロンワークではこういった状態が整っていない履歴からスタートする事の方が多いです。
難しい状態からどうやって綺麗な仕上がりにもっていくかも技術の見せどころです。
良かったら参考にしてみて下さいね。