こんにちはTHEORDERの四宮です。
日頃からカラーの実験や綺麗なヘアカラーがどうできるか意外に真面目に検証しています。
技術は満足したらそこで止まってしまいますからね。
それはさて置きまして、
今回もヘアカラーの実験のブログです。このコーナーはやはり読まれる事も多いのですが、
最近は実験されている方も増えてきたので、
他の美容師さんとは被らないマニアックなヘアカラーなどを紹介しようと思っています。
ブリーチしたようなヘアカラーが表現できるハイ透明感で話題のアプリエカラーですが、
このハイ透明感を可能にしているのがこちらのPCパウダーです。
カラー剤に混ぜるだけで今までのカラー剤よりも明るく染める事が可能になったこのPCパウダーですが、
今までになかった成分で作られている薬なのでまだまだ色々な可能性が秘められています。
今回はそんなPCパウダーとブリーチを混ぜて更に明るくなるのか検証していきたいと思います。
(本来はアプリエのみにミックスする使い方が正しいのであしからず。)
PCパウダーをご存じない方もいらっしゃると思いますが、
簡単に説明しますとカラー剤で今までよりも明るくする事ができるようになる薬剤です。
弱いブリーチくらい明るくしながら同時に色を入れる事ができます。
カラー剤にミックスして使うのですがまだまだ新しい薬剤なので色々な可能性がある薬剤です。
意外に色々な美容師さんが検証し試されていますが、
僕も色々なカラー剤や分量などを検証して色の綺麗さなどを実験しています。
どんなカラー剤も実験してからでないとプロとして確信のある仕事がしたいので使いません。
じゃないと最近のカラー剤は新しすぎて怖くて使えないですね。
まだまだ検証途中なので色々な美容師さんが興味があるネタはあるのですが、
今回は検証が終わりましたこのブリーチミックスを紹介したいと思います。
まずは毛束をブリーチのみと混ぜたものを検証
では今回の検証方法です。
黒髪の毛束をそれぞれ、
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ブリーチ単品6%二倍希釈
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ブリーチに20%PCパウダー6%二倍希釈
の物2種類それぞれを比べていきたいと思います。
実際のブリーチと比較してどれくらい明るさが変わるかと言う実験ですね。
予想される結果としては、
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通常より明るくブリーチできる
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ブリーチよりも暗くなる
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変わらない
等が予想されます。
まあ予想だと明るくなるんじゃないかと言うイメージですが、
驚きの結果になっているので後程。皆さんも予想してみて下さいね。
塗布した後は放置時間は30分としっかり置いていきます。
では染まり上がりを見ていきましょう。
実際の染まり上がりの違い
では結果を見ていきましょう。
こんな感じになりました。
そうなんです。
見た通り全く変わらないという結果になりました。
(でも20%入れても変わらないという事はブリーチ力はある程度あるという事です。)
なのでブリーチにPCパウダーを入れても明るさは変わらない!!
という事ですね。
これは僕も意外な結果だったのですが、やはり実験してみないと分かりませんね。
ですが1つだけ違う点があるんですね。
それは、
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手触りがやたらツルツルになった
という事です。
これも正直意外な結果だったのですがアプリエカラー特有の手触りの良さがブリーチしただけでも感じられました。
(実際に検証して頂くのが一番わかりやすいと思います。)
PCパウダーにも手触りをよくする成分が含まれているという事なのでしょう。
なので手触りを良くするという手段ではミックスする事もありかなと思います。
(アプリエの手触りを良くする成分は1剤や2剤だけではないんですね。)
(PCパウダーだけでなくトリートメントなど何で質感を求めるかによって使い分けなど髪の状態の変化等検証の余地はありそうです。)
ダメージが変わった感じもないのでこれを継続していく変化はありそうかなと思いました。
ただ毛束では実証しにくいケースなのでスタッフの髪などでテストも今後していきたいと思います。
今回の検証のまとめ
ではまとめていきます。
今回の実験の結果としては、
明るさは全く変わらないけど手触りが若干よくなった!!
と言う結果になりました。
PCパウダーはまだまだ新しい薬剤で使い方の幅がある薬剤です。こういった新しい薬剤は研究次第で色々な可能性があります。
なんでも実験してみないと薬剤は分からないですから。
良かった参考にしてみて下さいね。