こんにちはTHEORDERの四宮です。
3月後半になり少し講習の資料作りなどに余裕が出来たので死に物狂いでブログ更新してます。
スタッフルームに山積みされた様々なメーカーさんから頂いた新色を見るたびにネタはあるんだよネタは!?
と思いながらブログ書きたいけど誰か代筆してくれんかな・・・と思うのであります。
そんな講習出張で行く先々で食べるお弁当が最近の癒しですね。講習のお仕事は間接的に人の綺麗にかかわる仕事なので楽しいですね。
それはさて置きまして、
今回は前回に引き続きミルボンから発売されます2019春夏の新色コバルトブルーとゴールドを使ったヘアカラーの紹介です。
前回は毛束でしたが今回は実際にお客様に染めたヘアカラーで紹介していきます。
一般のお客様目線では新色を使った張るヘアカラーの参考にして頂いて、
美容師さん目線では新しい薬剤の使いこなしにして頂けたら幸いです。
シンプルなコバルトブルーで染めたラベンダーアッシュ
まずはコバルトブルーから紹介していきます。
こちらのお客様はハイライトが全体に細かく入っている元の髪の明るさに、
コバルトアッシュの7LVを全体にオンカラーしました。
全体の髪はほぼ地毛のような明るさからこの様に光が当たるとラベンダーアッシュが表現できます。
僕の中でシンプルにブリーチしていない髪にこの様な色を表現する使い方はオススメです。
インナーカラーで染めたコバルトブルー
今度はブリーチした髪を鮮やかなコバルトブルーで染めたヘアカラーです。
ブリーチした髪に染めるとこの様に鮮やかな青紫に発色してくれます。
色の退色は鮮やかな青紫からグレーに退色していきます。
カラー剤なので色落ちもしてまた次回違う色を入れれるのでお勧めです。
今までのアディクシーカラーだとアメジストとサファイアをミックスしてこの様な色を再現していましたが、
コバルトブルーは軽さのある透明感のある色味になる印象です。
ちなみにこちらがサファイアで染めたヘアカラーです。色の違いは深みですかね。
シンプルなゴールドミックスのコバルトブルー
次はもう1色の新色ゴールドとコバルトブルーをミックスしたヘアカラーです。
ゴールドは前回のブログで紹介しましたがミックスする事で多種多様な色へと変化します。
今回は新色のコバルトブルーとミックスして染めていきました。
今回は王道のゴールドカラーに染め上げました。今の世代には外国人風カラーの流行からゴールドは受け入れられやすい色かと思います。(少し前の世代はゴールドは少し抵抗のあるあまり人気のない色でした。)
ゴールド系も少しづつ人気が出るか、この色をミックスした新しい色が登場しそうです。
使い込んでいって気付いたポイント
サンプルを実際に講習でお話しする前に使い込んでいくのですが、
その中でリアルにこの部分使いやすい、という部分と少しデメリットかなという部分のポイントをまとめていきます。
(絶対的にどんな薬剤もメリット、デメリットありますし、デメリットがあるから個性が際立つのでクセがあるのは悪い事ではないです。)
まずはコバルトブルーのポイントとしては、
- ミックスに頼らず絶妙な青紫が出せるようになった
- ブリーチしていない部分には嫌な暗さがない柔らかいグレーが染められる
- 退色経過を見ているとブリーチ毛にも色持ちもよく青紫からグレーへの退色が綺麗
- 明度差によって色味の彩度の変化が強い。グラデーションになっているベースには塗り分けないと毛先が色が出過ぎる
- バレイアージュなど境目の明度が極端にあるカラーだと少しミックスなどしないと使いずらい
- どちらかというとグラデーションの根元に向いている印象。
- 毛先も色味を鮮やかに出すヘアカラーには向いている
と言った感想です。今流行りのハイライトやグラデーション、バレイアージュに使用するにはこの色味は研究が必要。
(そもそも明度差を綺麗に馴染ませる無彩色の方が向いてますし。ただそれで色味が物足りない時には使えそう。)
ただ色味が強いので補色にしても青紫が明度が明るい所は主張してくるんですよね。
色味は綺麗だけどベースの明度や色ムラには要注意と言った感じです。
続いてゴールドですね。
- ミックスする事で様々な色味に変化して色が作れる
- ゴールドにするというよりも他の色に変化させると言った方がニュアンスとしては近いかも
- グレーパールやクリアで薄めれば純粋なゴールドのブロンドヘアに。これから少しづつ増えていきそう
- ミックスすると様々な色に変わるのでディバイスのラインをオーバーラップしすぎると思わぬ色味に
- ゴールドはムラを目立たせなくする性質があるのでムラ修正によさそう
- 単品で使うとゴールドがかなり強いので単品ではインナーカラーなどデザインに使われそう
と言った感じです。これは結構奥が深く応用の幅が広いカラー剤だと感じてます。
ゴールドを使わないと出せない色味の表現や最近のブリーチデザインなど明度差があるベースに対しての対応など、
これから研究の余地があるカラー剤です。
今回のまとめ
色々とマニアックにアディクシーカラーの新色を説明していきましたが、
シンプルな使い方はブリーチしていない髪へのコバルトブルーや、少し色味をまろやかにするためのゴールド。
から始めると使いやすいと思います。そこから明度の下がり方や発色などを見て徐々に応用していくのがおススメなのと、
コバルトアッシュは明度差のある素材には気を付けながら塗り分けや薬剤ミックスをする事をお勧めします。
なにより色が綺麗な2色なので、サファイアと似てる?と最初は思われがちですが使い込んでいくとまた違った良さのあるカラー剤だと気づかされます。
良かったら参考にしてみて下さい。
7月以降のカラーなどの講習もまだ随時受付しております。(6月までは講習の依頼が重なっておりますが、日程や内容など気軽にご相談下さい。)