こんにちはTHEORDERの四宮です。
日本でオラプレックスのアンバサダーとして活動しています。
(各地でヘアカラーやオラプレックスの講習していますのでご希望の方は良かったらディーラーさんやお申込みお待ちしております。)
今回は引き続き連載のオラプレックスのジマレイン酸を使用したパーマ検証のコーナーのです。
美容師さん向けの専門的なパーマ記事のなりますのであしからず。
今回はジマレイン酸の処理剤を還元剤がミックスされているパーマ液にはどう作用するかの検証です。
今までは還元剤の種類がミックスされていないタイプの物でしたが、今回は4種類配合されているものを使用します。
この様々な還元剤がミックスされているものは他のパーマ液よりもさらに複雑な処方になっており、
ジマレイン酸を使用する事でそれによりパーマが変わってくるかと言う検証をしていきます。
(今の所フェイスブックからのアクセスも多いので人気があれば連載します。なので良かったら良いね押してください。)
普段は講習の際にお話ししている内容を少しづつ小出しに細かく説明していきます。
今回のジマレイン酸と混合還元剤パーマの検証方法
今回使用するパーマ液は、
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チオグリコール酸
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システイン
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システアミン
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チオグリセリン
と言った成分が入っています。
スペックとしては、
- PH8.9
- アルカリ度8.9
- 総還元力4.8
と言ったスペックになっています。還元力は高いパーマ液ですね。
これに検証してく方法とジマレイン酸の処理剤の使用方法は、
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1剤、2剤それぞれ処理剤を使用したもの
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1剤のみに使用したもの
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全く処理剤を使用していない物
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毛束はブリーチを一度しているもの
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放置時間は1剤15分、2液ブロムで5分を二回
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処理剤の使用量は60:1を使用。
の3種類をこの方法にて検証していきます。
それぞれ比較しどのようにウェーブ形成に変化をもたらすか検証していきます。
それぞれのウェーブ形成の検証結果
では結果を見ていきましょう。
この様な結果になりました。今回も還元力が強い薬剤でしたので結果としては、
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ウエーブ形成にそこまで変化は与えない
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ここからシャンプーを繰り返しウェーブの持ちを検証していく必要がある
と言った結果になりました。
若干1剤、2剤に使用したものが減力しているかなと言う印象ですが、ほぼ変化はないという印象でした。
やはり還元力が高いパーマ液では総合してウェーブ形成に影響をもたらさない様です。
現時点ではまだここからのシャンプーによるウェーブ形成の酸化がしっかりとなされ持ちに変化がないかの検証中ですので、
かけた直後の結果をお伝えする事になりますが、とりあえず問題なく使用する事が出来る結果となりました。
ただこの混合タイプの還元剤は、どの還元剤がどの比率で使用されているか公開されていません。
(考えられるのがシステインだけ反応が強くなる事が考えられます。ですのでシステインの比率によってはかかりが良くなる場合も考えられます。)
このタイプの還元剤は各メーカー様々ですので処理剤としてジマレイン酸を使用するにはかなり注意が必要かと思われます。
(高還元力ではそこまで影響を与えませんがミドルスペックでの使用の場合は弱まるケースが考えられます。)
その部分も次回お伝えしていこうと思います。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
本当にマニアックな記事ですよねwしかしこの処理剤がもたらす持続性と艶と手触りは今までのトリートメントとは全く別になります。
(今はやっている髪質改善などの熱、酸トリートメントを見て頂ければ一目瞭然です。)
ただまだ新しい処理剤なので未知な部分も沢山あります。でもこのジマレイン酸が本当に便利です。ただ歴史も検証もまだまだ浅いものです。
この様にしっかりと検証し薬剤をプロとして美容師がしっかりと使いこなす事が求められるのではないでしょうか。
良かったら参考にしてみて下さいね。