こんにちはTHEORDERの四宮です。
今回はホワイトブリーチを使ったヘアカラーの紹介です。
その中でも根元と毛先のブリーチの回数が違う状態を綺麗になじませるブリーチを紹介していきます。
根元が伸びてきた時にまた綺麗にホワイトブリーチする方法
前回はホワイトブリーチを綺麗にリタッチする方法をブログにしましたが、
こういったペーパーを使うケース以外にも様々な方法でブリーチをしています。
今回は実際にお客様のホワイトブリーチを染めたケースを紹介していきます。
お客様によって多種多様なこのヘアカラー。様々なケースの色味をご希望されるのですが、
人それぞれ髪質や前に行ったヘアカラーから日頃のお手入れなど、その数だけ染める方法は無限にあります。
今回は毛先を4回以上ブリーチされていて根元が伸びてきているお客様を染めた例を紹介していきます。
お店の発信の関係上新規でのご来店でブリーチをご希望されるお客様は多いです。
では今回のお客様のビフォーを見ていきましょう。
お客様のビフォーの状態
今回は根元が2cm程伸び中間がブリーチが2~3回されている状態です。
(ビフォーの写真を撮り忘れてしまったので途中経過になっています。)
毛先は十分な明るさがある為、毛先に合わせてこのブリーチしている部分をどう明るくしていくかが重要になります。
根元の伸びてきている黒い部分と真ん中のブリーチの足りない黄色味の残る部分を2回ブリーチし、
毛先は前のカラーの濁りと明度が足りないので弱いブリーチで1回塗っていきます。
(二回ブリーチする部分は約6cm前後です。毛先が心配な場合はペーパーを使っていきます。)
ここで今回のケースのポイントです。
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根元と中間のブリーチする部分を出来るだけ2回のブリーチで明るくする
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毛先のブリーチしている部分に薬が付かないように境目をぼかしながら塗布
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毛先のブリーチを繰り返している所は毛先を明るくするリスクを伝え短時間で薬剤を流す
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毛先は髪の状態に合わせ薬剤をオキシ3%にして弱くしている
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塗布時間は30分しっかりと根元と中間部分は時間を置いていく
といった部分がポイントになります。
ブリーチを繰り返している境目を薬剤を慎重に塗布するのがポイントですね。
毛先は更に明るくする場合はリスクが伴うので、お客様にしっかりと説明し毛先がダメージした場合はカットの提案もしています。
髪質によってはブリーチを塗ってみないとどれ位ダメージするか分からないケースも多いので、
その予想されるケースをあらかじめ説明しどういった色にするかカウンセリングしています。
境目がダメージで怖い場合はオラプレックスなどのケアブリーチで境目が切れないように保護しながらヘアカラーもしていきます。
(本当にケアブリーチの種類が増えて便利になりました。)
もうそろそろ2月に全国販売するので美容師さんにも試して頂けたらなと思います。
ブリーチ後のオンカラーのポイント
綺麗に土台が出来ましたら今度はオンカラーです。
オンカラーでも様々なポイントがありますので他のブログでも書いているのですが改めて説明していきます。
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根元のブリーチの回数が少ない部分をどう馴染ませて薬剤を決めるか
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しっかりと揉みこみをし境目を馴染ませ色を入れていく
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色によってウェットかドライ塗布かを使い分ける
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ダメージによって抜けやすい色と抜けにくい色で薬剤の濃さを調整
などその他もろもろとあります。
薬剤の調整もそうですが、塗布する時にしっかりとブリーチ用の塗布ができるかもポイントとなっています。
普通のナチュラルなヘアカラーと違い色のムラが目立ちやすいカラーなので繊細に塗布しないと綺麗に染まらないんですね。
このポイントは過去のブリーチのブログでも説明していますので良かったら参考に。
今回は根元の2回しかブリーチしていない部分をグラデーションでぼかし毛先の白っぽい明るさまでブリーチしてある所に自然につなげていきます。
このグラデーションを綺麗につなげていくのも技術の見せどころですね。
仕上がりのアフター
では仕上がりを見ていきましょう。
こういった感じに境目も綺麗になじませたホワイトグレージュになりました。
色はヴァイオレットを使い退色した時に白っぽくなるようにして、
少し色持ちも考慮して色をオンカラーしてあります。どれ位色持ちをさせたいかで濃さを調節するのがポイントです。
ここまで薄いと退色は2週間前後になるので、カラーシャンプーなどでケアしながら色を楽しむのをお勧めします。
今年に入って様々なホワイトブリーチをしているので他のケースもまたブログで紹介していきます。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。ホワイトブリーチはこの様に様々な髪の状態やケースから染める事が現場では多く、
マニュアル通りにはいかない繊細な判断と仕事が求められます。
(様々な髪の履歴からその場で判断しながら技術や薬剤でヘアカラーの誤差を調整していくんですね。)
お客様でも様々な髪の状態で新規のお客様はご来店されます。カウンセリングで髪の状態や希望の色とのすり合わせなど、
やり方だけではできないヘアカラーなのですね。
また美容師さんにもこういったヘアカラーにされたい方などに向けて、さまざまなケースでのブリーチのヘアカラーを紹介していきます。
良かったら参考にしてみて下さい。