今年見てて思ったけど美容業界の社会保険の問題はまだまだ変わらない

今年に入り人数も増え会社の規模が大きくなったのでやっと社会保険に入ることが出来ました。

今回はそんな美容師の社会保険のお話。

正直美容師向けの全く持って面白くない真面目な話題なのであしからず。しかも真面目過ぎてあまり拡散されないという・・・

まあコラムなので好きで書いている事なんですけどね。

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業界誌でも今年は様々な特集が組まれその問題性が取り上げられました。

しっかりと勉強すればするほど安心して働いたり女性が働きやすい環境を作る為に社会保険は大切です。

(このブログは決して社会保険の加入していないサロンを批判したり個人事業主の美容師を批判するブログではないです。)

会社や個人様々な考えがあり働き方があるので別に加入するもしないも個人の自由です。

しかし美容師と言う仕事は今働き方の幅が広がっていて、その働き方にこの社保の問題はつきものです。

いまでは個人事業主で個人で保険を入る人もいるし、将来に向けて年金だけでなく個人で貯蓄する人もいる。

国に頼らず仕事や将来の事を考える事は良い事で、ただそれでも選択肢として社会保険は魅力的だし大切です。

今まで僕は親の扶養以外でこの社会保険に入った事がなく、かといって仕事をしていなかったわけでもないです。

社会保険が当たり前な一般の方は驚くかもしれません。

社会人になって結局自分で会社を作り自分自身で社会保険に加入しました。

この様なケースは美容室業界では珍しくありません。

(最近の社会保険加入の比率のアンケートが経営プランに特集されていました。今はそういった問題が取り上げられ加入するサロンも増えてきています。)

しかし働く側の問題として無知な人も多く、むしろ入った事で所得が減る位の認識の人も多い。

更には保証の内容を詳しく知らない人も多い。これは学校でも教えてくれないし教えて貰ったとしても覚えていない。

(勿論自分で勉強したり覚えている人もいるがこの業界では少ない。)

そもそも僕自身健康保険と社保の何が違うのか詳しく勉強したのは会社を始めてからで、

そもそも疑問にも思ったこともないし説明してくれる人はいなかっです、何故なら周りも入っていないから説明できなかったんです。


 

10年以上前から美容師の社会保険問題はあまり変わらない


 

美容室の社会保険問題は最近の問題ではない。最近になって情報が拡散されやすくなって様々な美容室経営者の発信で見かけるようになったが、

10年以上前から同じ事がずっと言われ続けている事。そうこの問題は最近話題になったわけではないです。

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(僕の持っている同じ様な内容の本は2005年に出版されたもの。同じことをずっとやっているんだなと感じます。)

同じ課題をのらりくらりとスルーしてきているんだなとそれを見て伺えるのと、保証だけの問題ではないんですね。

(しっかりとやっているサロンはその時代でもやっているし、昔はそれによる競争力の差が問題になっていた。)

別に批判をしたいわけでも業界を落としたいわけでもないですが、何年前から同じテーマを抱えているのでしょうか・・・

社会保険料の負担が美容室の競争力の不公平さと言うのはまた問題の根が深くて、まともにやっている方が昔は不利だったと言われていたらしいです。

(今は求人の問題で社保の加入しているサロンが飛躍しやすいのは良い事。)

今年は業界誌でもよく取り上げられ今年話題になった。それは未加入の取り締まりが厳しくなるからと言われたからで。

度々話題に上がるこの美容師の社会保険加入問題。あまり業界での環境が整っておらず昔は加入していない方が当たり前だった。

国からの催促が厳しくなる情報が出る度にこれにより経営難になる美容室や業界での労働環境などが問題になるんですが、

この先もこの問題はほとぼりが冷めると同じように変わらない現状になるんだろうなと。

社保に入っているから良いサロンなんて言うつもりはないし、人それぞれの経営の仕方がある訳で。

ただ魅力ある業界にしていかないと次の世代がいなくなってしまうのではないかと。

しかし国に動いてもらわないと無くならないだろうとも感じます。


 

学校で言われる社会保険に入っている就職先を選びなさいと言う基準は危ない


 

最近の学生は就職するサロンを選ぶ際に社旗保険に加入しているサロンを選びなさいと言われる。

美容学生が美容室を選ぶ基準としてのランキングでもTOP3に入っている就職動機だ。

最初美容師さんがこの就職動機をブログにしていて知ったのですが、

やはり今の時代らしい基準だと感じたのですが、

(僕の時代は技術をしっかりと学べることや大手で都会のサロンやセンスがいいなどでした。)

そういう基準になったのは学生達の考えだけでなく美容学校の先生も学生達に安定して働けるよう伝えているそうなのですが、

よくよく考えると就職先を選ぶ際にそこをまず気にしないといけない業種だという事に気付かされます。

本来はその部分を心配せず基本的な補償としてある部分なのですが、その社会保険があるかないかという部分を気にしながら就活しないといけないのが闇が深い。

なんかそんな事を気にせず就職先が選べる様な職種になると業界の未来は明るいのかなと。

しかしこの話で伝えたいことは社会保険に加入している事が重要なのではなく、

そこからしっかりと生活できる給与体系になっているかという事。

(結局社保に入っていても所得を上げていかないと将来の備えはあまり変わらない。)

なので社会保険だけでなくどういった仕組みかという事とそれに付随して所得を獲得できたりそのスキルが身に付く職場を選ぶ重要性を伝えて貰えたらなと。

むしろ目先の保険よりそっちの方が重要です。


 

美容師を続ける為にも社会人になったらしっかりと自ら勉強する大切さ


 

僕はこういった事が美容師を続けるうえで技術と同じ位勉強するべきだと考える。

教えてくれないではなく自分から学ぶべきだし無知の方が悪い事もある。

安心して生涯出産した後も体調を崩したり健康に働くためにも。

あまりこういった面白くない記事は拡散されないし話題にもならない。

結局そういったものなんだなぁ~と思う今日この頃です。